multiか、sophisticated taskか…
Last authorの福島先生は、学部のときに研究室を見学させていただいたこともあるのですが、とても実直な方で、真摯に研究に取り組む姿勢が印象的でした。
僕の尊敬するScientistの一人です![]()
この論文のPreview(解説記事)では、
「近年の神経生理学の発展には、2つの方向性が見られる。1つは、多電極同時記録でニューロン活動の相関を見る手法、もう1つは洗練された課題を用いることでニューロン活動の段階を区別して見る手法である。」
という書き出しから、後者のタイプの研究としてこの研究が紹介されています。
多電極からの同時記録、マルチユニットレコーディングは、神経細胞ネットワークに関しての理解を大きく促進してきました。
特に、ニューロンの同期発火というのがあって、それがタスクによってある周波数帯で有意に相関が高くなって、それがある種の情報伝達に関わっている可能性があるということを初めて聞いたときは、そんな考え方があるのか、とすごく驚きました![]()
しかし最近の論文では、なんでもかんでも同期してるというのを出してきて、でもそれは同期の本質には何も迫らないし、その研究の本筋の補助としてもそんなに役立っていないというのが多い気がします。
そんな単なるアバウトな領野間の相関を見るだけのために使われるというのは、少し寂しい
当然、一方で、マルチユニットで情報伝達の仕組みを解明しようとする優れた研究もいくつもあるのですが…
今、自分のボスが、シングルユニットにこだわりを持っている人なのですが、当初はなんでもっと新しい手法を使おうとしないのか、不思議に思っていました。でも、なんか今は少し分かる気がします。
最新の手法は確かに魅力的で、多くの可能性を感じさせるものですが、盲目的にそれを追いかけるだけでは、肝心な中身が伴わない研究になってしまいかねない。
まずはしっかりとタスクを洗練させて、結果から結論がクリアに導けるようにすることが、一番大事。そう思うようになりました![]()
ただ、他の様々な手法に関しても、柔軟に検討して必要なら取り入れて行きたいですが。

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