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2009年1月の投稿

2週間前!

国試まであと2週間となり、図書館の様子もかなり慌ただしくなってきました。
僕も今の成績がかなりキビシイので、せっぱつまっていますwobbly

そんな中、大学の後輩が人づてに僕と話したいということがあり、今日少し話すことになりました。
2年生の彼は、研究に興味があり、たまたま京大にも興味あるらしく、僕のことを知って話してみたかったとのことでした。
旭川医大では基礎に進む人はかなり珍しいですからねflair

僕が2年前に研究をしたいと考え始めたとき、身近には相談に乗ってくれる人がいなくて、随分苦労した経験があるので、僕のアドバイスが何かの助けになれば嬉しいなと思ったし、頼りにされて嬉しかったこともあり、国試勉強のことも忘れて1時間くらい色々と話しました。

自分の興味あること、研究したいことは何かをしっかり決めること、その上でどんな手法を使ってアプローチするか。研究室に見学に行って、自分がやりたいことはどれか絞って、その分野の本や論文を読んだり、実験をやらせてもらったり。どんな大学院を選べばいいか、今どんな勉強をするべきか、臨床との兼ね合いは、などなど。

彼が将来を決めるのはまだ何年も先のことなので、これからやりたいことも変わって行くかもしれませんが、こうやって研究者を志す人が出て来てくれたらとても嬉しいですhappy01shine

今日の旭川は、久し振りのプラス気温で、穏やかな1日でしたsnow



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携帯電話の禁止。

携帯電話は、10年前には想像もできなかったほど爆発的に普及し、その普及率は国内では90%を超え、今や世界全体でも50%に迫る勢いですmobilephone
それに伴い、あまりに急激な普及のため様々な面で規制が追い付かず、多くの社会的な問題が浮上してきました。
近年の出会い系サイトや裏掲示板におけるいじめ問題、さらには携帯電話の普及に伴う学力低下が大規模調査から明るみになり、学校における携帯電話の持ち込みや使用の禁止に関する枠組み作りが加速してきました。

先日、高校教師でもある僕の英会話の先生に、このニュースについてどう思うかと聞かれ、少し考えてみましたeyeglass
"Cell phones likely to be banned from schools"
http://www.eltnews.com/news/archives/2008/12/cell_phones_lik.html

最近では大阪府や埼玉県で禁止の方針が宣言され、議論を呼びました。
学力テストの結果などを受け、全国的にもその動きが広まっています。
http://www.asahi.com/edu/student/news/TKY200809200176.html

この問題に関連するニュースをいくつか見てみると、子供との連絡が取れなくなることを不安に思う親と、授業妨害やいじめ問題に悩む教育側とで、意見が対立しているという構造が読み取れます。

ニュースを読み、少し違和感を感じました…think

この問題の当事者は、他ならぬ『生徒たち』であるはずです。当事者である彼らの意見を全く蚊帳の外に置き、携帯電話を学生時代に使用した経験のない大人同士が議論をしていることに、とても奇妙な矛盾を感じずにはいられませんでした。

確かに裏掲示板や出会い系サイトの問題、学力低下の問題も生徒にとって重要な問題です。
しかし、生徒たちがそれにも増して一番恐れているのは、『携帯電話を持たないことにより友達を作れない、あるいは失うかもしれない』ということではないでしょうかtyphoon

もちろん、心の通じ合った親友同士では携帯電話など必要ないでしょう。しかし、友達関係においては親友以外の友人も多く含まれてきます。そういった関係もとても重要なものです。学生時代に携帯電話を使わなかった世代の方にはイメージしにくいかもしれませんが、現代ではそのような関係においては携帯電話無しでは成立しにくくなっています。

例えば、昔だと、遊ぶ約束をするときは学校で時間と場所をきっちり決めてから帰ったでしょうが、今はその必要がなくなり、いつでも思いついたときに、メールで場所を連絡するようになりましたmailto

表面上では楽しそうにメールや電話をしていても、こころの深層では、友達からの連絡を確認し損ねることに対する不安や、他の友達と同じようにしなくてはならないという、半ば強迫観念のようなものが存在していることが考えられます。携帯電話そのものの機能を必要としているのではなく、持たざるを得ない状態です。

携帯電話を取り上げられたり、忘れたりしてパニックを起こす生徒や、常にメールを確認しないと落ち着かない生徒がいるのも、強迫性神経症に近い状態であるのかもしれません。このような状態で一方的に禁止することは、生徒の心理状態を考えると非常に危険です。

僕の英語の先生も、このようなことは想像できなかったと言っていましたが、教育側がこのような心理状態をよく把握し、配慮した上で考えない限り、規制は成功しないでしょう。生徒たちはどうやってでも携帯電話の持ち込みをやめないでしょうし。記事のようにGPSや通話機能に限って認めたとして、メール機能も使えない教師は果たしてそれをチェックできるのでしょうか?

ただ、規制すること自体は良い事だと思います。携帯電話に関わる社会問題は解決されるべきですし、つい10年前まで無くても当たり前だったように、本来は無くても問題ないものなのですから。
『自分以外の全員が持っている』ということが一番の問題になっていると思います。そのことを考慮した上で、大人からの一方的な価値観の押しつけにならないよう、より有効で現実的な対策をしてもらいたいですbud

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統計マジック

模試の、公衆衛生の問題からですspa

妊婦健康診査でHIV抗体のスクリーニング検査を行い、陽性であった。HIV抗体スクリーニング検査の感度、特異度はともに99%であるとし、我が国では妊娠可能年齢にある女性のHIV感染率は0.01%であると仮定する。
  この女性がHIVに感染している確率に最も近いのはどれか。
a  1%
b  10%
c  50%
d  90%
e  99%             
(TECOM第4回模試より)

この類いの問題を初めて見る人は、 e  99% と答える人が多いのではないでしょうか。

この問題、実は a  1% が正解ですflair

解説;スクリーニングを1万人に実施したと仮定すると、患者はその中の0.01%なので1人いることになり、感度が99%なので0.99人が陽性となります。
特異度が99%ということは疑陽性が1%、つまり、患者以外の9999人のうち99.99人が疑陽性になることになります。
つまり、陽性反応の出た人のうち、約100人は疑陽性で、真の陽性は約1人です。
なので、この問題において検査で陽性となった女性が実際に感染している確率は約1%しかないということになります。

もし自分が、感度が99%の検査を受けて、陽性だと言われたら、99%の確率で感染しているのだろうと思ってしまいますよね。

ちなみに、HIV抗体スクリーニングは実際に99%以上の感度、特異度をもつと言われていますが、このように有病率が低い集団では、疑陽性が大きくなってしまうのです。

確率や統計の話は、母集団の人数とかで大きく結果が変わることがあり、知らないと簡単に騙されてしまうので、注意が必要ですcoldsweats02
例えば、薬の効き目をアピールするため、グラフや統計を操作して、意図的に差を大きく見せるなんてことは、日常的に行われていますから…

******

早いもので、医師国家試験まであと1か月となってしまいました。
同級生たちと違い、国試に落ちても来年度の予定が変わるわけではないので、それほどのプレッシャーも無いのですが、
さすがにこの時期になると焦ってきましたsweat01

国試勉強は勉強量がものを言う試験だと思いますが、僕は今まで全然勉強してなかったため、それがダイレクトに今の成績になっています。
今は当落線上ギリギリのところでうろうろしている状態ですsad

あまりにもやっていないことが多すぎて、できるだけやることを絞ってみても、1か月なんてあっという間だなあと思います。

以前は、別に落ちてもいいやと思っていましたが、せっかくたくさん問題集買って、遊ぶのを少し我慢して勉強したので、ここまでくると受かりたいと思うようになってきました。少し欲張りすぎかもしれません笑

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ダイエット法開発

家族でごはんを食べながらテレビを観ていると、ダイエットの番組をやっていましたpig

ダイエットは『コレを食べれば痩せる!』とか『寝るときにコレをお腹に貼るだけでやせる!』という夢のような話は、たぶん有り得ません。単純に摂取カロリーと消費カロリーの差をマイナスにするしかないと思います。

現代では、お金さえあれば食に困ることはなく、夜中でもお腹が空けばすぐにコンビニでお菓子でもアイスでも買うことができます24hours
これが現代社会における肥満や2型糖尿病の増加の原因になっていることは言うまでもありません。

しかし、その前に、なぜ私達は食べ過ぎるようになってしまったのでしょうか。
たとえ目の前に食べ物があっても、コンビニで夜食を買うお金があっても、別に食べないでいれば問題ないはずです。
そもそも、栄養状態としては満たされているのに、どうして食欲が沸くのでしょうかsign02

人間は、農耕が始まるまでは狩猟によって食料を得る動物だったので、いつも安定して充分な食料を得られるという保障はありませんでした。
そのような状況では、『食べれるときにはできるだけ食べておく』ということが必要でしたrun

狩猟に頼って食料を得ていた時代では、そもそも『食べ過ぎる』ということがほぼ不可能だったため、食事量をコントロールする必要性が無く、食事を摂りすぎないようにするための仕組みは発達しませんでした。

周囲の環境が、いわば食事量のコントローラーとして機能していたわけですrecycle

一方、主に草食動物などは、周囲に十二分な食料があるにも関わらず、肥満になることはありません。
このような動物では、必要な栄養量だけを摂取し、その量が多すぎないようにコントロールする仕組みが、体内に備わっていると考えられますclover

時代は変わり、我々の周囲の環境は、食事摂取量のコントローラーとしての機能を失ってしまいました。

このように、ある種の動物に備わっている、『食べ過ぎないようにする仕組み』を調べることで、肥満に有効な治療法が開発されるかもしれません。

という、suggestionでしたsnow

僕は正月は地元に帰って来て、食べ過ぎてます。広島風お好み焼きはやっぱり格別ですup
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厚労省に聞いてみた

医師臨床研修制度は基本的には『医学部を卒業し、研修を受け、医師として働く』人を対象として作られた法律(だと思う)なので、
僕のように臨床医にならず、研修を受けないという場合、とても曖昧な部分が出てきます。

厚労省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/)に、臨床研修制度について、Q&Aなども交えて解説してあります。

医師法について、関連する条項をピックアップしてみると、

diamond第二条
医師になろうとする者は、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。

diamond第十七条
医師でなければ、医業をなしてはならない。

diamond第十六条の二
診療に従事しようとする医師は、二年以上、医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又は厚生労働大臣の指定する病院において、臨床研修を受けなければならない。
(医師法:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO201.html

とあります。

これらによれば、ある人は医師国家試験に合格すれば『医師』であり『医業』を行うことができる。しかし、臨床研修を受けなければ『診療』ができない。

つまり、医師免許を持っているが研修を行っていないという状況では、
『医業を行うことが可能であるが、診療を行ってはならない』ということになるわけです。

つまり…僕は何ができて何ができないのでしょうかwobblysign02

調べてもよく分からなかったので、ホームページにあった問い合わせ先(地方厚生局医事務科)に実際に電話して、いくつか質問をしてみました。

僕としては、もし医師免許を生かして普通より高給なバイトができるなら、少しでも親の負担を減らすためにやりたいな、と考えていました。

質問した内容は、

◎医業の中で診療以外のことというのは何なのか?
◎医師免許は薬剤師免許や看護師免許を包括するものだと聞くが、薬剤師や看護師としてバイトすることは可能か?
◎研修制度が将来的に無くなった場合、制度が無くなっても研修を回る必要があるのか?
などなど…typhoon

研修制度担当の方とお話することができましたが、予想通り、多くの場合、なかなか歯切れの良い答えをもらうことはできませんでした。

例えばドラッグストアで薬剤師としてバイトをする場合や、病院で看護師として働く場合などは、一概にOKとは言えないので、個々のケースについて問い合わせられれば対応する、と。
はっきりと否定もされなかったので、これらは、場合によっては可能なのかもしれません。

また、何らかの医療行為をするバイトに関しては、やるべきではない、と。
ここは少し難しいところで、罰則規定が無いため、未だに全国的に研修医のバイトや当直が行われているけれども、多くが黙認されているという現状があります(過疎地では研修医をバイトで雇わないと回らない病院があるのも事実ですし、新制度を良く理解していない医局上層部があまり悪意なく旧体制を続けているということもあります)。
だから、『やるべきではない』としか言えないようです。

僕は、自分の仕事として臨床医を選ぶつもりはありませんが、医師の仕事は尊いものであると思います。だからこそ、生半可な覚悟で片手間にやることはしたくないし、患者さんに対しても失礼にあたると思うのです。
以前にも書いたことがありますが、僕が研修を行わない理由の1つです。

そして、研修制度が無くなった場合にスーパーローテは回らなくてよくなるかどうか、という質問については、そのときになってみないと分からないというような回答でした。
基本的には卒業年度に依るので、2年間が義務となるが、制度が無くなれば個々の病院のスーパーローテのプログラム自体も無くなるし、どうなるかわからないと。

担当の方曰く、2年間の義務が無くなることはなく、改良し形を変えて存続されるだろうとのことでしたが、現状の世論を鑑みると難しいのではないでしょうか…

お話して頂いた方は、実は以前基礎研究をされていたことがあった(再生医療関連らしい)とのことでした。そして、自身の経験から、臨床の経験があれば机上の知識だけでは分からないこと(社会的ニーズなど)が分かるし、研修回ったほうがいいと思う、とおっしゃっていました。

同じようなことはこれまでに何十回となく言われて来たので、気持ちが揺らぐことはありませんが、これから基礎研究を長くやっていけば、きっと視野が狭まっていくし、うまく臨床の現場の視点も取り入れなくてはならないな、と思いましたflair

同世代で既に第一線で研究している人たちと勝負するため、若いうちは、あくまでも研究一筋で技術や知識を磨きたいですが、将来、研究で煮詰まったときは、一度臨床に出て、視点を変えてみるのも有効な手段となるかもしれませんthink

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新年!

あけましておめでとうございますfuji
皆様、良いお正月を過ごされているでしょうか。

僕は、年末は医学部のアイスホッケー大会のため軽井沢で1週間ほど過ごし、大晦日に新幹線で実家の広島へ帰省してきたところですbullettrain

普段は離れたところで大学生活を送っている分、あまり頻繁には帰省できないので、今は久し振りの実家で家族との時間を楽しんでいます。国家試験が1か月後に控えているので、あまりのんびりし過ぎるわけにはいかなさそうですがsweat01

昨年は、僕にとっては『我慢の年』でした。
多くの困難なことがありましたが、多くの人の支えでそれらを乗り越えて来たし、自分自身も少し成長できたと感じます。

今年は、新しい土地で、いろいろな新しいことがスタートする、『始まりの年』になります。
きっと今まで以上に難しい問題も降り掛かってくるでしょうが、それ以上に楽しいことが、いっぱい起こりそうな予感がします。
支えてくれている人たちに感謝して、干支の牛の如く、ゆっくり力強く、一生懸命頑張ろうと思いますrock

blogのほうも、引き続き、

  • 研究や研究者の話題を通して研究の雰囲気を感じてもらう
  • 『書く』ことを通じ、自分の勉強にフィードバックする

という内容を目指していくことを基本軸とし、専門家の方々のみならず、それ以外の方々、特に、研究者を目指す学生の方々へ、情報を発信し、また共に勉強して行けたらいいな、と思います。

今年も、このblog共々よろしくお願い申し上げますhappy01

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